【要注意】5月でも危険!車内温度上昇による愛犬の熱中症リスク

気候が心地よく、過ごしやすい5月。
「まだ真夏じゃないから大丈夫」と思っていませんか?
実はその油断が、愛犬を命の危険に晒してしまう可能性があるのです。

外の気温が23℃から24℃と、人間にとっては過ごしやすい気温でも、車内温度は短時間で46℃まで上昇することがあるというのです。これは、閉め切った車内がいかに危険な状態になりうるかを示しています。

今回は、なぜ春先でも車内温度が急上昇するのか、そして愛犬を熱中症から守るために私たちができることについて、詳しく解説していきます。

なぜ車内温度は急上昇するのか?「温室効果」の罠

車内温度が外気温よりもはるかに高くなる主な原因は「温室効果」です。
太陽からの日差し(可視光線)は車の窓ガラスを透過して車内に入り込み、シートやダッシュボードなどの内装材に吸収されます。
吸収された光エネルギーは熱(赤外線)に変わり、車内の空気を暖めます。
しかし、この熱(赤外線)は窓ガラスを透過しにくいため、車内にどんどん熱がこもってしまうのです。

ビニールハウスを想像していただくと分かりやすいかもしれません。
外がそれほど暑くなくても、ハウス内はポカポカと暖かいですよね。
車内でも同じ現象が起きているのです。

JAF(日本自動車連盟)のテストによると、気温23℃の晴れた日に、窓を閉め切った車のエンジンを停止させた場合、『わずか30分で車内温度は約40℃に達し、1時間後には約47℃まで上昇した』というデータがあります。
エアコンをかけていたとしても、エンジンを切れば車内温度は急上昇します。

「少し窓を開けておけば大丈夫」と考える方もいるかもしれませんが、残念ながらこれも十分な対策とは言えません。
窓を数センチ開けていても、空気の循環は限定的であり、温度上昇を抑える効果はわずかです。
特に日差しが強い場合は、ほとんど効果がないと考えて良いでしょう。

犬は人間よりも暑さに弱い!熱中症になりやすい理由

私たち人間は、全身にある汗腺から汗をかくことで体温を調節できます。
しかし、犬の汗腺は主に肉球にしかなく、人間のように発汗による体温調節ができません。
犬は主に「パンティング」と呼ばれる、舌を出してハッハッと浅く速い呼吸をすることで、唾液を蒸発させ、気化熱によって体温を下げようとします。

しかし、気温や湿度が非常に高い環境下では、パンティングだけでは体温調節が追いつかなくなります。
特に、閉め切った車内のような高温多湿の環境は、犬にとって非常に過酷なのです。

さらに、以下のような犬は特に熱中症のリスクが高いと言われています。

短頭種(パグ、フレンチ・ブルドッグ、シーズーなど): 鼻が短く気道が狭いため、呼吸による体温調節が苦手。
肥満気味の犬: 皮下脂肪が断熱材の役割を果たし、体内に熱がこもりやすい。
子犬や老犬: 体温調節機能が未熟だったり、衰えていたりします。
心臓病や呼吸器系の持病がある犬: 体への負担が大きく、熱中症を悪化させやすい。
被毛が密な犬種や黒っぽい毛色の犬: 熱を吸収・保持しやすくなります。

また、車内だけでなく、アスファルトの照り返しにも注意が必要です。
地面に近い場所を歩く犬は、人間よりも高温の影響を受けやすくなります。

見逃さないで!愛犬の熱中症サイン

熱中症は、初期症状に気づき、いかに早く対処するかが重要です。
以下のようなサインが見られたら、熱中症を疑いましょう。

【初期症状】
●激しいパンティング(舌が異常に赤黒くなる、呼吸が荒い)
●大量のよだれ
●落ち着きがなく、ウロウロする
●ぐったりして元気がない、呼びかけへの反応が鈍い
●目の粘膜や舌が充血している

【重症化した場合】
●嘔吐や下痢(血便が見られることも)
●筋肉の震えや痙攣
●ふらつき、歩行困難
●意識混濁、失神
●舌や歯茎が白っぽくなる、または紫色になる(チアノーゼ)

これらの症状が見られたら、自己判断せずに、すぐに応急処置を行い、動物病院へ連れて行く必要があります。

もしもの時の応急処置と動物病院での対応

愛犬に熱中症の疑いがある場合は、以下の手順で応急処置を行ってください。

①涼しい場所へ移動する
すぐにエアコンの効いた室内や日陰など、涼しい場所に移動させます。

②体を冷やす
・常温の水(冷たすぎない水)を体全体にかけたり、濡らしたタオルで体を包んだりします。
・首の周り、脇の下、内股の付け根など、太い血管が通っている部分に、保冷剤(タオルで包む)や濡れタオルを当てるのも効果的です。
※ ただし、冷やしすぎは逆効果になることもあるため、注意が必要です。氷水の使用は避け、犬が震えだしたら冷やすのをやめましょう。

③水分補給
意識があり、自力で水を飲めるようであれば、新鮮な水を与えます。ただし、無理に飲ませるのは危険です。

④すぐに動物病院へ
応急処置を行っても、必ず動物病院を受診してください。 見た目は回復したように見えても、内臓にダメージを受けている可能性があります。獣医師による診察と適切な治療が必要です。移動中も体を冷やし続けるようにしましょう。

愛犬を熱中症から守るために!飼い主ができること

愛犬を悲しい事故から守るためには、飼い主さんの意識と対策が何よりも重要です。

「少しだけ」でも絶対に車内に残さない: 「コンビニに寄るだけ」「ちょっとトイレに」といった短い時間でも、絶対に愛犬を車内に残してはいけません。前述の通り、車内温度はわずかな時間で危険なレベルまで上昇します。

お出かけは同伴可能な場所を選ぶ: ドッグカフェやドッグラン、ペット同伴可能な商業施設など、愛犬と一緒に入れる場所を選びましょう。事前に調べておくことが大切です。

車での移動中の注意点
・エアコンを適切に使用し、車内温度を快適に保つ。
・直射日光が当たらないように、サンシェードやカーテンを活用する。
・こまめに休憩を取り、新鮮な水を飲ませる。
・ドライブボックスやキャリーバッグを使用する場合も、内部の温度や風通しに注意する。

熱中症対策グッズの活用: クールマット、冷却ベスト、携帯用の水飲みボトルなどを活用するのも良いでしょう。

携帯に便利なゼリーおやつなどで水分補給も大切です↓↓↓

まとめ:愛犬の命を守るために、油断せず対策を

5月は過ごしやすい季節ですが、車内環境においてはすでに「夏」と同じような危険が潜んでいます。
「まだ大丈夫」という油断が、取り返しのつかない事態を招く可能性があります。

愛犬は私たちに、暑さや体調不良を言葉で訴えることができません。
だからこそ、飼い主である私たちが、常に愛犬の様子を観察し、危険を予測し、万全の対策を講じることが不可欠です。

お出かけが楽しくなるシーズン、愛犬との大切な時間を安全で楽しいものにするために、車内放置の危険性を改めて認識し、熱中症対策を徹底しましょう。
愛犬の命を守れるのは、あなただけです。

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