犬がドライフードを食べないときに試したい12のこと|食べムラ・飽きへの対策も
「今まで食べていたドライフードを急に食べなくなった」
「最初は食べるのに、しばらくすると飽きてしまう」
「おやつは食べるのに、ごはんは食べない」
愛犬の食事について、このようなお悩みはとても多くあります。
食べてくれないと心配になり、
「このフードが嫌なのかな?」
「違うフードを買った方がいいかな?」
「何か美味しいものを乗せようかな?」
と、なんとか食べてもらおうとしますよね。
でも、犬がフードを食べなくなる理由はひとつではありません。
食事量、おやつ、運動量、生活リズム、食事環境、フードの鮮度、香り、食感、製法、
そして単純に同じものに飽きてしまったなど、さまざまなことが関係している可能性があります。
そして、原因がひとつではないからこそ、解決方法もひとつではありません。
今回は、愛犬がドライフードを食べない、食いつきが悪くなったときに、ご家庭で試してほしい方法をまとめました。
全部を一度に試す必要はありません。
「うちの子はこれかも?」と思うものから、ひとつずつ試してみてください。
まず最初に|急に食べなくなった場合は「好き嫌い」と決めつけないで
まず確認してほしいのが、愛犬の体調です。
今まで普通に食べていた子が突然食べなくなった場合、
単なる好き嫌いではなく、歯や口の違和感、消化器の不調、痛み、その他の体調変化が隠れていることもあります。
特に、
- 元気がない
- 嘔吐や下痢がある
- 体重が減ってきた
- 水を飲む量が大きく変わった
- 食べたそうなのに噛みにくそう
- フードを口から落とす
- 口やお腹などを痛がる様子がある
- 誤食の可能性がある
このような変化がある場合は、食いつきを良くする工夫よりも先に、動物病院へ相談しましょう。
また、子犬・高齢犬・持病がある子・療法食を食べている子・投薬中の子についても、
「食べないならそのうち食べるだろう」と長時間様子を見るのではなく、早めに獣医師へ相談してください。
ここから先は、主に元気や体調に大きな問題がない健康な成犬の「食べムラ・食いつき低下」についてお話しします。
犬がドライフードを食べないときに試したい12のこと
- 本当に「食べていない」のか確認する
- フードの量を見直す
- 「食べなければ美味しいものが出てくる」習慣を見直す
- 食事の時間を決める
- 運動量を増やして、お腹を空かせる
- 散歩や遊びのあとに食事を出してみる
- 食器の種類・形・高さ・食事環境を変えてみる
- 香りを立たせる・食感を変えてみる
- 製法・粒・硬さの違うフードを試してみる
- ウェットやフリーズドライなどを上手に使う
- フードの鮮度・保存方法を見直す
- 飽きやすい子は「食べなくなる前」にローテーションする
1.まず、本当に「食べていない」のか確認する
「ごはんを食べない」というご相談で意外と多いのが、
フード以外のものはしっかり食べているケースです。
例えば、
- 朝におやつ
- 散歩のあとにもおやつ
- 家族それぞれから少しずつもらっている
- 歯みがきガムを食べている
- 人の食べ物を少しもらっている
- トッピングをたくさん食べている
一つひとつは少量でも、全部合わせると思っている以上の量を食べていることがあります。
そんなときは、一度3~5日ほど、愛犬が口にしたものを全部書き出してみるのもおすすめです。
家族が複数いる場合は、
「自分はあげていないけれど、実は他の家族があげていた」
ということも珍しくありません。
「フードは食べないけれど、おやつなら食べる」
のであれば、まずは間食の量を見直してみましょう。
2.フードの量、本当にその子に合っていますか?
フードの袋に書かれている給与量は、あくまで目安です。
同じ体重でも、
- 年齢
- 体型
- 筋肉量
- 運動量
- 避妊・去勢の有無
- 生活環境
などによって、必要なエネルギー量は変わります。
例えば、毎回150g出して100g食べるのであれば、
「50gも残したから食いつきが悪い」
ではなく、
「もしかすると、この子には100gくらいで十分なのかも?」
という見方もできます。
毎回少しずつ残す子は、「食いつきが悪い」と考える前に、一度給与量を見直してみてもいいかもしれません。
もちろん、体重が減っている場合や痩せてきている場合は別です。
体重や体型を確認しながら、その子に合った量を探してあげましょう。
3.「食べなければもっと美味しいものが出てくる」になっていませんか?
これは、とても多いケースです。
ドライフードを食べない。
心配だからウェットフードを乗せる。
それにも慣れて食べなくなる。
次はささみを乗せる。
それでも食べなくなったら、さらに美味しいお肉や違うフードへ……。
飼い主さんは、もちろん愛犬が心配だからやっていることです。
でも犬によっては、
「今のごはんを食べなければ、もっと好きなものが出てくる」
と覚えてしまうことがあります。

ときには「食べないなら、今は食べなくてもいい」という気持ちも大切
健康状態に問題がなく、元気があり、体重や便の状態も安定している健康な成犬であれば、
食べなかったからといって、すぐに豪華な食事へ変更する必要はありません。
決めたごはんを出す。
食べなければ一度下げる。
そして次の食事の時間に、また出してあげる。
少し言葉は強いかもしれませんが、
「食べないなら、今は食べなくてもいいよ」
くらいの気持ちを、飼い主さんが持つこともときには必要です。
心配で、なんとか一口でも食べさせたくなる気持ちはよく分かります。
でも、今日なんとか一食を完食させることだけではなく、
これから先も安定して食事ができるようにしてあげることも愛情のひとつだと思います。
ときには「少し心を鬼にすることも愛情」です。
ただし、子犬、高齢犬、持病がある子、痩せてきている子、体調に変化がある子などはこの限りではありません。
4.食事の時間を決めてみる
いつでも食べられるように、朝から晩までフードを置きっぱなしにしていませんか?
そんな子は、
「今食べなくても、あとで食べればいい」
となっていることもあります。
健康な成犬であれば、朝・夜などある程度食事時間を決めて、
一定時間食べなければ一度下げる方法もあります。
「いつでも食べられるごはん」から「ごはんの時間に食べる」へ。
食事にメリハリをつけるだけで、食べ方が変わる子もいます。
5.運動量を増やして、お腹を空かせる
意外と見落とされやすいのが、「そもそも十分にお腹が空いていない」というケースです。
特に室内で過ごす時間が長い小型犬などは、
生活スタイルによっては思っている以上に運動量が少なくなっていることもあります。
ごはんを食べないからといって、必ずしもフードが嫌いとは限りません。
単純に、
「今はそれほどお腹が空いていない」
だけかもしれません。
そんなときは、
- いつものお散歩時間を少し長くしてみる
- 散歩の回数を見直す
- 室内でおもちゃ遊びをする
- ボール遊びや引っ張りっこをする
- ノーズワークなど頭と体を使う遊びを取り入れる
など、その子に無理のない範囲で活動量を増やしてみるのもひとつの方法です。
「食べないから何かを足す」の前に、「今日はちゃんとお腹が空くくらい動いたかな?」と考えてみる。
これだけでも解決のヒントになることがあります。
ただし、年齢や体調、関節などに不安がある子は、無理に運動量を増やさないようにしましょう。

6.散歩や遊びのあとに食事を出してみる
運動量だけでなく、「いつ食事を出すか」を変えてみる方法もあります。
例えば、朝起きてすぐごはんを出しても食べない子なら、
起きる
↓
散歩・遊び
↓
少し落ち着く
↓
ごはん
という流れに変えてみるのもひとつです。
適度に体を動かしたあとの方が、お腹が空いて食欲が出る子もいます。
「何を食べさせるか」だけではなく、「いつ食べさせるか」も変えてみる。
フードそのものを変える前に、ぜひ試してみてください。
なお、激しい運動の直後ではなく、呼吸や興奮が落ち着いてから食事にしましょう。
7.食器の種類・形・高さ・食事環境を変えてみる
フードではなく、食器や食事環境が食べにくいという子もいます。
人からすると大きな違いには見えなくても、犬によって食器の好みはさまざまです。
例えば、
- 深い食器だと顔を入れにくい
- 小さな食器だと顔まわりが当たりやすい
- 食器が動いたり滑ったりするのが苦手
- ステンレス食器の音や反射を気にする
- 床に直接置いた食器では食べにくそう
- 逆に、高すぎる食器台では食べにくそう
などがあります。
そんなときは、
- 浅く広い食器にする
- 食器の素材を変える
- 滑り止めを使う
- 食器を置く場所を変える
- その子が自然な姿勢で食べられる高さを探す
などを試してみてください。
いつものフードなのに、食器を変えただけで食べるようになる子もいます。
また、多頭飼いの場合は、他の犬が近くにいることで落ち着いて食べられないこともあります。
静かな場所へ移動したり、それぞれ別の場所で食べさせたりするなど、
食事環境そのものを見直すことも大切です。
※食器の高さは「高ければ高いほど良い」というものではありません。犬種や体格、健康状態によって食べやすい姿勢は異なります。
8.香りを立たせる・食感を変えてみる
犬の好みは「味」だけではありません。
香り、水分量、硬さ、粒の大きさ、食感などでも食いつきは変わります。
ドライフードなら、
- 少量のぬるま湯をかける
- 少しふやかす
- ウェットフードを少量混ぜる
といった方法があります。
ぬるま湯をかけるだけでも香りが立ち、それだけで食べる子もいます。
ただし、
「今日はウェット」
「明日はささみ」
「次はチーズ」
と、食べないたびにどんどん豪華にしていくのではなく、
使うものや量をある程度決めておくことも大切です。
また、ドライフードは食べないのに、柔らかいものなら食べるという場合は、
単なる好みだけでなく、歯や口に違和感がないかも確認してあげましょう。
9.製法・粒・硬さの違うフードを試してみる
ひとことで「ドライフード」と言っても、すべて同じではありません。
一般的なエクストルーダー製法のものもあれば、オーブンベイクドなど、さまざまな製法があります。
商品によって、
- 粒の大きさ
- 粒の形
- 硬さ
- 香り
- 口当たり
- 食感
なども違います。
そのため、
「チキンが嫌なのかな?」
と原材料だけを変えるのではなく、
「この粒、この硬さ、この食感が好みではないのかも?」
と考えてみるのもひとつです。
小粒から少し大きな粒へ。
硬めの粒から違う食感へ。
エクストルーダー製からオーブンベイクドへ。
同じような原材料でも、製法や食感を変えると食べ方が変わることがあります。
10.ウェットやフリーズドライなどを上手に使う
食事にはドライフード以外にも、
- ウェットフード
- フリーズドライフード
- エアドライフード
- ふりかけタイプの商品
など、さまざまな選択肢があります。
「ドライを食べないから、全部別のフードに変える」
必要はありません。
例えば普段のドライフードに、
フリーズドライフードを少量砕いてふりかける方法もあります。
水やぬるま湯で戻して混ぜれば、いつものドライとは違う香りや食感も楽しめます。
フリーズドライフードは商品によって価格が少し高めですが、
主食として毎日たくさん使用するのではなく、
少量のトッピングとして利用するのであれば、取り入れやすい場合もあります。
また、
- チキン
- ラム
- ビーフ
- 魚
など、いくつか種類を用意してトッピング自体をローテーションすることもできます。
例えば、
フリーズドライA
↓
フリーズドライB
↓
ウェットC
↓
Aへ戻る
という使い方です。
「今のドライフードは体に合っているから変えたくない。でも少し食いつきが落ちてきた」
という子にも取り入れやすい方法です。
ただし、トッピング用・おやつ用の商品をたくさん加えすぎると、カロリーや栄養バランスにも影響します。
「たくさん乗せる」のではなく、「少量を上手に使う」ことを意識してみてください。
11.袋の最初は食べるのに、後半になると食べないなら「鮮度」もチェック
「新しい袋を開けたときはよく食べるのに、袋の後半になると食いつきが落ちる」
そんな場合は、単純に「飽きた」と決めつけず、
保存方法や開封からの日数も確認してみましょう。
ドライフードも、開封した瞬間から空気や湿気などの影響を受けます。
食べる量が少ない子なら、
大袋を長期間使うより、小さな袋を短期間で使い切る。
という選び方もおすすめです。
「大袋の方がお得だから」
という理由だけで選ばず、
その子がどれくらいの期間で食べ切れるか
も考えてあげてください。
また、ドライフードは開封後、なるべく高温多湿を避けて保管しましょう。
密閉容器を使用する場合も、
元の袋から直接フードだけを移し替えるのではなく、袋ごと容器に入れて保管する方法もあります。
12.飽きやすい子には「食べなくなる前のローテーション」
そして、かなり多いのが、
「新しいフードは最初すごく食べるのに、しばらくすると食べなくなる」
というタイプの子です。
そんな子には、ひとつのフードを「嫌になるまで」与え続けるのではなく、
いくつかの合うフードをあらかじめ見つけてローテーションする方法もあります。
例えば、
A → B → C → A → B → C
と回していきます。
ここで大切なのは、
Aを食べなくなったからBへ変えるのではなく、Aを普通に食べているうちにBへ変えること。
です。
「食べなくなったから、もっと美味しいフードへ変更する」
という対応とは、少し考え方が違います。
愛犬に合うフードをいくつか見つけて、
「これしか食べられない」ではなく、「これも食べられる、あれも食べられる」
という状態を作ってあげるイメージです。

「食べなくなってから変える」と「ローテーション」は違います
ここは、とても大切なポイントです。
食べなくなる。
すぐ違うフードへ変える。
また食べなくなる。
また違うフードへ変える。
これを繰り返してしまうと、
「食べなければ新しいものが出てくる」
という流れになってしまうことがあります。
一方でローテーションは、
「まだ普通に食べている段階で、計画的に次のフードへ変える」
という考え方です。
「飽きてから変える」のではなく、「飽きる前に変える」。
この違いは、とても大きいと思います。
今よく食べる子にも、ローテーションという考え方
「うちの子は何でも食べるから大丈夫」
という子にも、いくつかの食事に慣れておくメリットがあります。
将来、
- いつものフードが欠品した
- メーカーで終売になった
- 価格が大きく変わった
- 年齢や体調によって食事変更が必要になった
- 災害などでいつものフードが手に入らなくなった
ということが起こるかもしれません。
Aしか食べられない子より、
AもBもCも問題なく食べられる子。
ドライしか知らない子より、
ウェットやフリーズドライなど、違う食感や形態の食事も食べられる子。
今何でも食べられるからこそ、いろいろな食事を経験しておく。
食の選択肢をいくつか持っておくことは、将来のためにも役立つことがあります。
全部を一度に試す必要はありません
ここまでいろいろな方法をご紹介しましたが、全部を一度に試す必要はありません。
むしろ一気にいろいろ変えてしまうと、
「結局、何が良かったの?」
と分からなくなってしまいます。
まずは、
- おやつが多いかも
- フードの量が多いかも
- 運動量が少ないかも
- 朝より散歩後の方が食べそう
- 食器が食べにくいのかも
- 袋の後半になると食べなくなる
- 同じフードだと一定期間で飽きる
- 粒や食感が好みではないのかも
など、愛犬に当てはまりそうなところからひとつずつ試してみてください。
「食べない=すぐ違うフード」ではありません
愛犬がごはんを食べないと、どうしても心配になります。
だからこそ、何か美味しいものを出してあげたくなる。
その気持ちはとてもよく分かります。
でも、解決方法はひとつではありません。
- 食事量を見直す
- おやつを見直す
- 食事時間を変える
- 運動量を増やす
- 散歩後に食事を出してみる
- 食器や食事環境を変える
- 香りを変える
- 食感を変える
- 製法を変える
- トッピングを上手に使う
- 保存方法を見直す
- フードをローテーションする
これだけ、いろいろな方法があります。
大切なのは、
「どうしたら今日食べてくれるか?」だけではなく、
「なぜ今、食べなくなっているのか?」を一度考えてみること。
そして、
「今日なんとか一食を食べさせること」だけではなく、
「これから先も無理なく食事を続けられること」まで考えてあげること。
それも、愛犬への大切な食事ケアのひとつだと思います。
愛犬に合った方法を、焦らずひとつずつ探してみてください。
DOGCAT COCOから🐶
「フードを食べなくて困っている」
「すぐ飽きてしまう」
「ローテーションってどうすればいい?」
「トッピングは何を使えばいい?」
「うちの子にはどんなフードが合いそう?」
そんな時は、お気軽にご相談ください。
DOGCAT COCOでは、
商品を売ることよりも、その子の生活や食べ方に合った方法を一緒に考えることを大切にしています。
フードだけでなく、食事量・おやつ・運動量・食べるタイミング・食器・トッピングなども含めて、
「どうしたら無理なく食事を続けられるか」を一緒に考えていきます。


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