【犬のデンタルケア、何をすればいい?】歯みがきが苦手な子でもできる口腔ケアの方法

わんちゃんの健康相談の中でも、とても多いのが「デンタルケア」についてです。

毎月500頭以上の犬と向き合うトリミングサロンでも、

  • 口臭が気になる
  • 歯石がついてきた
  • 歯みがきを嫌がってできない
  • デンタルケア用品がたくさんあって、何を使えばいいかわからない

といったご相談をよくいただきます。

先にお伝えすると、おうちでのデンタルケアの基本は、歯ブラシを使って歯垢を物理的に落とすことです。

ただ、すべてのわんちゃんが最初から歯ブラシを受け入れてくれるわけではありません。

「歯ブラシができないから、何もできない」ではありません。

お口を触るところから始めたり、
歯みがきシートを使ったり、
ジェルや飲み水・フードに混ぜるタイプ、
噛むおやつなどを取り入れたり。

その子が今できることから少しずつ始めて、無理なく続けていくことが大切です。

今回は、わんちゃんのデンタルケアの基本と、その子の段階に合わせたケア方法についてご紹介します。

 

犬は虫歯よりも「歯周病」に注意

犬は人と比べると虫歯は少ない一方で、注意したいのが歯周病です。
食事などによって歯の表面に歯垢(プラーク)が付着し、そのまま放置すると、やがて硬い歯石へと変化していきます。

歯垢 → 歯石 → 歯肉炎・歯周病 → 口臭・歯のぐらつきなど

一度硬い歯石になってしまうと、普段の歯みがきで取り除くことは難しくなります。
だからこそ大切なのが、歯石になる前の歯垢の段階でケアすることです。

犬のデンタルケア・歯みがき

おうちでのデンタルケアの基本は「歯ブラシ」

デンタルケア用品には、

  • 歯ブラシ
  • 歯みがきシート
  • デンタルジェル
  • 飲み水に混ぜるタイプ
  • フードにふりかけるタイプ
  • デンタルガム・噛むおやつ

など、さまざまな種類があります。

その中でも、おうちでのデンタルケアの基本になるのは歯ブラシを使ったブラッシングです。
歯の表面や歯と歯ぐきの境目についた歯垢を、ブラシで物理的に落とすことができます。
できれば毎日の習慣にするのが理想です。

ただし、

  • 口を触られるのが苦手
  • 歯ブラシを見るだけで逃げてしまう
  • 噛もうとしてしまう
  • 毎日はどうしても難しい

という子もいます。

理想は歯ブラシ。
でも、最初から完璧にできなくても大丈夫です。

大切なのは、その子ができる段階から始めること。
ここからは、デンタルケアを段階別にご紹介します。

 

STEP1|まずは「お口を触る」ことに慣れるところから

歯みがきをしたことがない子に、いきなり歯ブラシを口の中へ入れると、びっくりして嫌がってしまうことがあります。

まずは、

  1. 口の周りを触る
  2. 唇を少しめくってみる
  3. 指で歯や歯ぐきに触れてみる

というところから始めてみましょう。

嫌がったら無理をせず、その日はそこで終わり。
できたら褒めてあげたり、ごほうびをあげたりしながら、
「お口を触られる=嫌なこと」にならないようにすることが大切です。

まだお口を触るのが難しい子に取り入れやすいデンタルケア

お口を触ること自体が難しい場合は、
歯ブラシ以外のデンタルケア用品を取り入れながら、少しずつ慣らしていく方法もあります。

飲み水に混ぜる「ボーダン」

毎日の飲み水に混ぜて使うタイプのデンタルケアです。
お口を触られることが苦手な子でも、普段の飲み水に取り入れやすいのが特徴です。
歯みがきが難しい子の毎日の補助的なデンタルケアとして取り入れやすい方法のひとつです。

👉 ボーダンはこちら

フードにふりかける「ボーダンパウダー」

フードにふりかけて使えるタイプ。
飲み水タイプと同じように、お口を直接触らなくても取り入れられるため、歯みがきが苦手な子にも使いやすい方法です。
毎日のごはんと一緒にデンタルケアを続けたい方にもおすすめです。

👉 ボーダンパウダーはこちら

「コスモスラクト デンタルローションジェル」

ジェルタイプのデンタルケア用品です。
最初は舐めてもらうところから始め、慣れてきたら指やシート、歯ブラシなどと組み合わせて使っていく方法もあります。

👉 コスモスラクトデンタルローションジェルはこちら

「ナノウエル オーラルケア」

毎日のお口のお手入れに使える口腔ケアアイテム。
こちらも歯ブラシが難しい段階では無理のない方法から取り入れ、少しずつお口を触る練習につなげていくのがおすすめです。

👉 ナノウエル オーラルケア for DOGはこちら

おいしく始めやすい「歯にマヌカ」

マヌカハニーを配合した、犬猫用の口腔ケアジェルです。
ハチミツ由来の甘みがあるため、歯みがきが苦手な子でも「おいしい!」から始めやすいのが特徴です。

最初は舐めてもらうところから始めて、慣れてきたらシートや歯ブラシにつけて使うこともできます。
「歯みがき=嫌なこと」ではなく、まずはおいしく楽しい時間にするきっかけとして取り入れるのもおすすめです。

👉 天然三六五 歯にマヌカはこちら

※歯ブラシ以外のアイテムは便利ですが、歯の表面の歯垢を物理的に落とす歯ブラシとまったく同じ役割ではありません。できる範囲で組み合わせながら、その子に合ったケアを続けていきましょう。

 

STEP2|触れるようになったら「歯みがきシート」へ

お口や歯を指で触れるようになってきたら、次のステップとして歯みがきシートを使ってみましょう。

シートを指に巻いて、歯の表面をやさしく拭いていきます。

歯ブラシよりも指の感覚に近いため、
「指なら触れるけど、歯ブラシはまだ怖がる」
という子のステップアップにもおすすめです。

DOGCAT COCOでは、

👉 OraBio オーラバイオ オーガニックコットンシート 60枚入

👉 歯みがき ボーダンシート 30枚

などを取り扱っています。

最初から全部の歯をきれいにしようとしなくても大丈夫です。
まずは前歯だけ、今日は右側だけ、というように短時間から始めてみましょう。

 

STEP3|歯ブラシを口に入れる練習をしてみよう

シートでのケアに慣れてきたら、いよいよ歯ブラシにチャレンジです。

最初の歯ブラシとしておすすめしているのが、

👉 歯垢トルトル デントレーナー 360° 歯ブラシ

です。

360度にブラシが付いているため、細かくブラシの向きを合わせることに慣れていない段階でも、歯にブラシを当てやすい形状になっています。

最初は「きれいに磨くこと」よりも、
歯ブラシが口の中に入っても大丈夫、と覚えてもらうこと
を優先しましょう。

少し触れたら終わり。
できたら褒める。
慣れてきたら少しずつ時間を延ばしていく。

焦らず進めることが、歯みがきを習慣にする近道です。

 

STEP4|慣れてきたら歯ブラシでしっかりブラッシング

歯ブラシを嫌がらなくなってきたら、歯と歯ぐきの境目を意識しながら、少しずつブラッシングしていきましょう。

DOGCAT COCOでは、ブラッシングに慣れてきた子に、

👉 OraBio オーラバイオブラシ PRO 10X

を取り扱っています。

歯ブラシだけでも物理的なケアはできますが、犬用の歯みがきペーストを併用する方法もあります。

👉 OraBio オーラバイオペースト PRO 50g

歯みがきペーストを使うことで、歯みがきタイムを受け入れやすくなる子もいます。

人用の歯みがき粉ではなく、必ず犬に使用できる歯みがきペーストを選びましょう。

毎日できるのが理想ですが、毎日完璧に磨こうとして飼い主さんもわんちゃんも疲れてしまっては続きません。
まずは短時間でも、継続すること。
その子のペースで習慣にしていきましょう。

 

歯みがきガム・噛むおやつも上手に取り入れよう

歯ブラシとは別に、毎日の補助的なケアとして取り入れやすいのが歯みがきガムや噛むおやつです。

噛むことによる物理的な摩擦は、歯垢の付着を抑えるサポートになります。
ただし、デンタルガムを噛んでいるから歯ブラシが必要ない、というわけではありません。

噛みやすい場所にはアプローチできても、すべての歯や歯と歯ぐきの境目を均等にケアできるとは限らないためです。

歯ブラシ+補助的なデンタルケア

という考え方で上手に取り入れてみてください。

👉 噛むことでデンタルケアをサポートするおやつはこちら

※ガムや硬めのおやつは、その子の体格や噛む力に合ったものを選び、丸飲みなどがないよう飼い主さんが見守りながら与えてください。

 

歯みがき後のごほうびはあげてもいい?

犬の歯みがき後のごほうび

「せっかく歯を磨いたのに、その後おやつをあげてもいいの?」

と思う方もいるかもしれません。

特に歯みがきの練習を始めたばかりの頃は、上手にできた後に好きなごほうびをあげることも、歯みがきに良いイメージを持ってもらう方法のひとつです。

「歯みがきをしたら良いことがある」
と覚えてもらうことが、まずは大切です。
慣れてきたら、歯みがきガムや噛むおやつなどを、ごほうびとして取り入れる方法もあります。

 

「歯ブラシができる・できない」の二択ではありません

デンタルケアについてお話しすると、

「うちの子、歯ブラシできないからダメですね…」

と言われることがあります。

でも、そんなことはありません。
理想は歯ブラシを使ったブラッシングです。

ただ、

STEP1 お口を触る
↓ STEP2 歯みがきシート
↓ STEP3 歯ブラシに慣れる
↓ STEP4 歯ブラシでブラッシング

と、少しずつ進んでいけば大丈夫です。

まだSTEP1なら、ジェルや飲み水、フードに混ぜるタイプなど、今できる補助的なケアを取り入れる。

シートまでできるなら、シートを続けながら少しずつ歯ブラシにも慣れてもらう。

歯ブラシができるようになっても、デンタルガムなどをプラスしてもいい。

その子に合った方法を組み合わせながら、無理なく続けていく。

それがDOGCAT COCOが考える、おうちでのデンタルケアです。

 

すでに歯石や歯ぐきの異常がある場合は動物病院へ

ホームケアは、日頃の歯垢ケアや口腔環境を維持するために大切です。

ただし、

  • 歯石がたくさん付いている
  • 歯ぐきが赤い・腫れている
  • 歯ぐきから出血する
  • 歯がぐらついている
  • 強い口臭が続いている
  • 口を痛がる、食べづらそうにしている

といった様子がある場合は、無理に自宅でケアしようとせず、まずは動物病院へ相談しましょう。

すでについている歯石を自宅で無理に取ろうとするのではなく、必要な治療について獣医師に判断してもらうことが大切です。

 

できることから、少しずつ続けていきましょう

デンタルケアで大切なのは、

「完璧にやること」よりも「その子にできる方法を続けること」。

そして、できるのであれば少しずつ歯ブラシを使ったブラッシングを目指していきましょう。

「うちの子は何から始めればいい?」
「シートまではできるけど、歯ブラシを嫌がる」
「どのデンタルケア用品を組み合わせればいい?」

そんな時は、お気軽にご相談ください。

その子の性格や今できることに合わせて、一緒に考えていければと思います。

 

デンタルケアについてもっと詳しく知りたい方へ

👉 犬の歯石は3日でできる?歯石ができる仕組みとケア頻度

👉 犬の口臭の原因とは?よくある原因とデンタルケア

👉 犬の歯石は取れる?自宅でできる歯石対策

 

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