【フード製法図鑑】ドッグフードのオイルコーティングは悪い?ノンオイルコーティングとの違い
「オイルコーティングされていないドッグフードを探しています」
実際に店頭で、このようなご相談をいただくことがあります。
そこで、
「オイルコーティングされたフードが身体に合わなかったのでしょうか?」
「何か与えて困ったことがありましたか?」
とお聞きすると、
「ネットでオイルコーティングは良くないと見て……」
「水で洗ってから与えた方がいいと聞いて……」
とお答えになる方も少なくありません。
また、「ノンオイルコーティングだから安心ですよね?」と聞かれることもあります。
しかし、
オイルコーティングかノンオイルコーティングかだけで、ドッグフードの良し悪しを判断することはできません。
今回は、それぞれの違いや特徴について、できるだけわかりやすくご紹介します。
結論|どちらか一方が良い・悪いではありません
オイルコーティングとノンオイルコーティングには、それぞれ採用される理由があります。
オイルコーティングには、熱の影響を避けて油脂を加えられるという特徴があります。
一方、ノンオイルコーティングには、粒がサラサラしていてベタつきにくいという魅力があります。
酸化のしやすさも、コーティング方法だけで決まるものではありません。
そのため、
「オイルコーティング=悪い」
「ノンオイルコーティング=良い」
と単純に考える必要はないと、当店では考えています。
オイルコーティングとは?
オイルコーティングとは、ドライフードを加熱・成形したあとに、油脂を加える製法です。
「食いつきを良くするために、香りの強い油を後からかけている」と説明されることがあります。
確かに、油脂の香りや風味によって食いつきを高めることも、目的の一つです。
しかし、それだけではありません。
油脂の中には、熱の影響を受けやすいものがあります。
そのため、製造時の高温工程を避け、油脂の特徴や品質をできるだけ保つために、加熱後に添加するという理由もあります。
特に魚油などに含まれるオメガ3脂肪酸は、熱や光、酸素の影響を受けやすい成分です。
つまり、後から油脂を加えることには、食いつきだけではなく、栄養面や品質面での理由もあるのです。
ノンオイルコーティングとは?
ノンオイルコーティングとは、ドライフードを成形したあとに、粒の表面へ油脂を吹き付けていない製法です。
表面に油脂を吹き付けないため、
- 粒がサラサラしている
- 手や食器がベタつきにくい
- 油の香りを感じにくい
といった特徴があります。
ただし、ノンオイルコーティングは、油脂を使用していないという意味ではありません。
肉や魚などの原材料にも脂質は含まれています。
また、油脂をほかの原材料と一緒に混ぜてから、加熱・成形している製品もあります。
あくまで「完成した粒の表面へ油脂を吹き付けていない」という違いです。
オイルコーティングは酸化しやすい?
オイルコーティングについては、
「粒の表面に油が付いているから、酸化しやすい」
と言われることがあります。
確かに、油脂は酸素や光、熱などの影響を受けて酸化します。
しかし、ドッグフードの酸化は、
- 使用している油脂の種類
- 製造時の温度や時間
- 抗酸化対策
- 袋の密閉性や遮光性
- 開封後の保存方法
など、さまざまな条件によって変わります。
一方、ノンオイルコーティングのフードでも、原材料に含まれる脂質や製造前に加えた油脂は、加熱工程を通ります。
油脂は熱に熱に弱いです。
そのため、オイルコーティングだから酸化しやすく、ノンオイルコーティングだから酸化しにくいとは一概に言えません。
実際に、製法の異なる複数のフードを比較した試験では、
ノンオイルコーティングの製品の方が、油脂の劣化を示す数値が高かった例もあります。
もちろん、一つの試験結果だけですべての製品を判断することはできません。
しかし、コーティングの有無だけで酸化の程度は決められない、ということはわかります。
オイルコーティングされたフードは水で洗うべき?
メーカーから特別な指示がない限り、オイルコーティングされたフードを水で洗う必要はありません。
表面の油脂は汚れではなく、フードの栄養設計の一部として加えられている場合があります。
洗うことで、本来摂取することを想定している油脂や、表面に添加された成分まで取り除いてしまう可能性があります。
ベタつきや油の香りが苦手な場合は、オイルを洗い流すのではなく、最初からノンオイルコーティングのフードを選ぶ方が自然だと思います。
それぞれ、どのような方に向いている?
オイルコーティングが選択肢になる方
- 香りがしっかりしたフードを好む
- 食いつきも重視したい
- 熱に弱い油脂を後から加える製法に納得している
ノンオイルコーティングが選択肢になる方
- 粒のベタつきが苦手
- 手や食器に油分が付くのが気になる
- サラサラした手触りを好む
- 油の香りが控えめなフードを選びたい
健康上の良し悪しだけではなく、飼い主さまの扱いやすさや好みも、継続するうえでは大切です。
DOGCAT COCOの考え方
当店では、
「オイルコーティングだからおすすめしない」
「ノンオイルコーティングだからおすすめする」
という選び方はしていません。
大切なのは、
- どのような原材料を使用しているか
- どのような栄養設計になっているか
- どのような目的で油脂を使用しているか
- 愛犬の体質や好みに合っているか
まで含めて、フード全体を見ることだと考えています。
当店がメインでおすすめしているビィ・ナチュラルやアディクションは、オイルコーティングのドライフードです。
どちらもコーティング方法だけではなく、原材料や栄養バランス、それぞれのフードが持つ特徴を踏まえてご提案しています。
一方で、
「粒のベタつきが苦手」
「油の香りが気になる」
「サラサラしたフードを選びたい」
という方には、ノンオイルコーティングのYum Yum Yum!をご提案することもあります。
まとめ
オイルコーティングとノンオイルコーティングには、それぞれ異なる特徴があります。
オイルコーティングは、食いつきを高めるためだけでなく、熱の影響を受けやすい油脂を製造後に加えるという理由でも採用されます。
ノンオイルコーティングには、粒がサラサラしていてベタつきにくいという魅力があります。
ただし、コーティング方法だけでドッグフードの品質や酸化のしやすさを判断することはできません。
どちらが上、どちらが下ということではなく、それぞれの特徴を理解したうえで、愛犬と飼い主さまに合うフードを選ぶことが大切です。
「ネットで調べたけれど、結局どれを選べばいいかわからない」
「今のフードが愛犬に合っているのか相談したい」
という方は、お気軽にご相談ください。
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「DOGCAT COCO」は名古屋に実店舗を構えるトリミングサロン&ペットホテルです。
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